「神ゲー」ってこういうゲームのことを言うのか。今更だけど「大逆転裁判2」をオススメする
好きだからメルカリで売れなかった
最近、初めて「メルカリ」を使っていろいろゲームを出品してるんだけど、どうしてもこのゲームだけは好きすぎて売れなかった。
ことしの夏ぐらいに全クリしたんだけど、もうおもしろすぎた。
「神ゲー」って表現はこういう時に使うのか
「神ゲー」「謎が謎を呼ぶ展開」「予想を裏切り、期待に応える」「点と点が線になる」とか、普段見たら胡散臭い謳い文句がすべて当てはまる。
なるほど! これらの表現はこういう時に使うのかと。それくらいガッツリ引き込まれたし、予定をすっぽかすくらい夢中になってしまった。
2015年くらいに「1」が出て、そのときは謎を残したままモヤモヤした感じで終わっちゃったから中々評価が厳しかったけど、「2」はその謎や伏線を完璧に回収した。
「ゲームをしてる」というより、ミステリー映画に自分が入って謎を解いているような感じ。没入感がすごい。
誰にでも「面白いゲームだよ」って言える
面白かったけどそこまでゲーム好きじゃない友達に勧めるのはちょっと……っていう時あるじゃないですか。
でも「大逆転裁判2」だけは、誰にでも堂々と面白かったよ! って言える。お母さんにも勧めたいくらい。
ただ、「2」からやっても楽しめるよ! と言いたいところだけど、「1」からやったほうが確実に楽しめるので、きになる人は「1」からやってください。
今改めてやり直してるけど、シャーロックホームズの「昔、こういう男に憧れてた感」が厨二心をくすぐってきて、たまらん。
相席屋で出会った女の子にフリースタイルラップされて泣いた話
フリースタイルハラスメント。略してフリハラ。
ハラスメントと聞くとなんだか重そうな印象だが、要は昨今のフリースタイルブームでラップに興味を持った人たちが、酔った勢いとかでフリースタイルをしてウザ絡みしてくることから由来しているようだ。いろんな人がラップをするようになること自体は、とても良いことだと思う。
Webサイト「かわいいフリー素材集 いらすとや」より
そんなフリハラだが、ぼくは、「もしかしたらこれもフリハラじゃないか?」と思うような出来事に出会ったことがある。
相席屋で出会った美容師
Webサイト「相席屋完全ガイド - 男性編- _ 婚活応援酒場 相席屋」より
10月半ば。ぼくは急に思い立って、エンジニアの友達を誘って下北沢にある某相席居酒屋へと足を運んだ。このまま出会いがないのはヤバいと思ったからだ。
21時くらいにお店に到着すると、中には相席しているグループが1組、残りは女性待ちという状態だった。
少し待てば女性は来るだろうということで、しばらく友だちと2人で飲みながら待つことに。相席屋へ来るのは初めてだったぼくは、上司から教えてもらっていた、これまで相席屋で盛り上がらなかったことは1度もないという「数字当てゲーム」? なるものを必死に覚えていた。
待つこと約1時間、ついに女性と相席した。
やってきたのは、フリーで美容師をやっているという24歳のちーちゃんとかなちゃんの2人。
ちーちゃんは、「美容師やってるっス! 趣味はロードバイクっス! バンドが好きっス! ヴィレヴァンでバイトしてたっス!」と、語尾に毎回イントネーション強めの「ス!」がつき、ぼくがイメージする絵に描いたような下北系女子だった。
一方のかなちゃんは語尾に「ス!」がつくことはなく、「わたしはねぇ〜美術館によくいくよぉ〜〜〜」と、こちらはこちらで絵に描いたようなお嬢様系のほんわかとした雰囲気の女性だった。
彼女たちも相席屋は初めてだったようで、最初は互いに緊張していたが、『君の名は。』『シン・ゴジラ』『逃げ恥』、ちーちゃんが好きなゲス極の話、かなちゃんの料理や美術館巡りの話などなど、あれこれ話しているとかなり盛り上がり、気づけば3時間が経過していた。
0時が近づき、「そろそろかな」という時に、ちーちゃんとかなちゃんからLINEのIDを聞かれた。女性から聞いてくるということは、「これはワンチャンあるんじゃね???」と、少しばかり期待に胸を膨らませた。
相席屋を出たぼくたちは、そのまま一緒に写真を撮り、駅へと向かった。
その途中、ちーちゃんが急に「終電なくなっちゃった、カラオケ行かない?」と言いだした。
かなちゃんも「歌いたい曲があったんだ!」と乗り気で、ぼくたちも初めの相席屋でカラオケまで行けるのは「大勝利確定www」ということで、すぐさまカラ館?へ向かった。
かなちゃんが急にラップしだす
Webサイト「かわいいフリー素材集 いらすとや」より
トイレへ行ってから部屋へ向かうと、すでにかなちゃんが何かの楽曲を入力していた。
かなちゃんがマイクを持つと、イントロが流れた。
トゥットゥットウッ〜ン♪
んんん? これはたしか・・・? この夏、いろんなイベントやフェスで聞いたことがあるような、すごく馴染みのあるメロディーだった。
音が一瞬静まり返る。
かなちゃん 溜めに溜めたフラストレーション! パッと開放するマスターベーション!
ぼく !?!?!?!?!?!?!?!?
そう、かなちゃんがいきなり歌い、いや、ラップしはじめたのだった。
曲は、Creepy Nutsの「合法的トビ方ノススメ」だ。
Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / 合法的トビ方ノススメ 【MV】 Clean Ver.
相席屋にいる時はヒップホップの話は一切してなかったし、バンプとRADが好きだと言っていたので、マジで超絶びっくりした。完璧にR-指定のラップを完コピしていたのだ。リズムもばっちり合ってて、普通にうまい。
かなちゃん 調教済みのブタ共は声あげろ!
ちーちゃん Ho〜〜〜〜〜!!!!!
冷静に考えると、たしかに今年はフリースタイルが流行し、中でもフリースタイルラップバトルの王と言われるR-指定のグループ・Creepy Nutsの「合法的トビ方ノススメ」が収録されたミニアルバム『たりないふたり』は売れたと聞く。
Webサイト 「Creepy Nuts Powered by LINE」より
また、R-指定はテレビに出る機会も多かったし、『フリースタイルダンジョン』での人気も一二を争うくらいはありそうだ。カラオケでかなちゃんがR-指定を完コピしているのは、不思議なことではないのかもしれない。
そう自分に言い聞かせ、冷静になっていると、早速次の曲が流れ出した。
トゥルルルルトゥルルン♪ トゥルトゥルトゥルルンッ♪
どことなく不穏な空気が流れるような、聞き覚えのあるイントロが響き渡る。これは、まさか・・・?
かなちゃん&ちーちゃん ビートモクソモネェカラキキナッ!!! ビートモクソモネェカラキキナッ!!!
ぼく ファッ!?!?!?!?!?
Creepy Nutsの「合法的トビ方ノススメ」は前述したようにヒットしたのでまだ理解できたのだが、「ビートモクソモネェカラキキナ 2016 REMIX feat.般若, 漢 a.k.a. GAMI & R-指定」は、ヒップホップファンの間では人気の楽曲だが、一般層にまで広がっているとは考え難い楽曲だったので、さすがにびっくりした。
DJ RYOW『ビートモクソモネェカラキキナ 2016 REMIX feat.般若, 漢 a.k.a. GAMI & R-指定』【Music Video】
かなちゃん ホントRYOWは悪い奴だなぁ 俺はまるで勝俣ぁ
インテルよりも入ってる 俺のチンポ死ぬなって言ってる!!!!
ビートも! クソも! ねえ! から! 聞きな! 形じゃ! ねえモン! 見てる! 今!(顔を上下に振りながら)
般若バースを完ペキにコピーしている・・・。あの気迫のこもった感じも出ていて、まるで女性版般若だ・・・。驚きを通り越して、もはや恐怖でしかなかったのだが、同時に、ヒップホップはここまで広がっているんだとなんだか感動してきたのを覚えている。
感動に浸りながら、ぼくは間奏の間にかなちゃんに話しかけた。
ぼく いやぁ、かなちゃんもヒップホップ好きなんだね。ちょっとびっくりしちゃって、実はぼくも
かなちゃん (顔を前後に振りながら)アーン、アーン、アーン、イェイ、イェイ、イェイ、ヨ〜
ぼく !?
かなちゃん これからやっちゃうフリースタイル、いやサイファー、私はファイヤー、なめんな、おい立て、次はお前の番だ(ちょっとうろ覚え)
ぼく (マイクを渡される)え???? いや、え????? ラップとかやったことない・・・。
かなちゃん 何も言えない、マジウケるw 漢とR-指定のパートはいま練習中だから歌えないよ〜
そう、なぜかいきなりフリースタイルがはじまったのだ。かなちゃんは般若バースを完コピしていたものの、続く漢とR-指定バースは歌えなかったらしく、その間、突然フリースタイルし、ぼくにもマイクを向けてきたのだった・・・。
ぼくはヒップホップは好きだが、ラップはしたことがないし、マイクを向けられても、何も言い返すことができなかった。動揺したぼくは、ただただ「え? なに? 意味わかんないんだけど」と、冗談の通じない、ノリの悪いクソ野郎と化していた・・・。
ちーちゃん かなちゃんラップすると止まんないから、何か言ってあげてYo〜 ヒップホップ好きなら、ラップできて当たり前〜
ぼく え????
かなちゃん (ぼくのマイクを奪い取って)お前の前髪長すぎんだよ、R-指定みたいにデコ出せよ! てか、お前なんで来たんだよ相席屋、お前なんかならない相手にな〜〜!!!
ぼく え? だからどういうこと? え? え? え? うっ・・・・。(アカン、もうメンタルが・・・)
かなちゃん お前R-指定にやられたコマツみたい〜↑
かなちゃんにフリースタイルで心をボコボコに殴られ、最後に「お前なんで来たんだよ相席屋、お前なんかならない相手にな」と韻を踏んだ上での完璧なパンチラインをお見舞いされたぼくは、ハートが粉々に砕け散り、トイレへと逃げ込んだ。そして1人泣き、笑いながらぼくのことをずっと見ていた友だちを残して自宅へ逃げるように帰ったのだった。
こうして、ぼくの相席屋初体験は、女の子にフリースタイルで泣かされておわった。
後になって最後にかなちゃんにかまされたコマツという方とR-指定について調べたら、さらに悲しくなってきて、泣いた。見てほしくないので、ここには貼らない。
とまぁ、少々悲観的に書いてみたが、こうして思い出すといい思い出だし、今となっては、かなちゃんとも普通にヒップホップの話ができるようになったので、よいきっかけだった。
とはいえ、この忘年会シーズン、飲みの席に女性がいると、いつフリースタイルを仕掛けられるのか常にビクビクしてはいる。『フリースタイルダンジョン』の話になると、特に警戒する。
最後に、そんなフリハラの対処法について大好きな呂布カルマさんが寄せていたコメントを紹介する。あの時の自分に読ませたい。次やられたら返り討ちにしてやろう!
素人の人は、振られてしまったら最後、そこは気合い入れてやれ。つまらなきゃ二度と振られないし、ウケたんだったら武器にすりゃいいじゃないですか。(呂布カルマ)
Web記事「フリースタイルハラスメントの撃退法! 8人のラッパーに聞いてみた」より引用
前田敦子が究極的に可愛すぎて最高! 映画『イニシエーション・ラブ』での出会い
1月に『キンプリ』こと、映画『KING OF PRISM by PrettyRhythm』の応援上映に関するブログを書いてから、もうすぐ1年が経とうとしている。
ブログを書いた当時は、これを機に定期的に書こうなんて考えていたが、こんなに時間が経ってしまっていたとは……。
これまでも何度か書こうとしていたことはあるのだが、「これ書いてもどうせつまんないからなぁ・・・」と、踏みとどまってしまっていた。
とはいえ、さすがに1年経ってしまうと、もう一生更新しない気がするので、久しぶりに更新しようと思う。
なんでもいいから、ブログは書き続けることに意味があるらしい。たしかに変に気負う必要はないのかもしれない。
今日は、2016年を振り返ってみて、『キンプリ』以外に衝撃的だったことについて書こうと思う。
衝撃だった前田敦子という女優
2016年1月。ぼくは『キンプリ』以外にも、衝撃的な出会いがあった。
それは、前田敦子だ。
今年の正月に、2015年5月に公開された映画『イニシエーション・ラブ』をたまたまTSUTAYAで借りてきて見たのだが、ぼくはヒロインの前田敦子に心打たれたのだった。
【ストーリー】
<Side-A>
1980年代後半、バブル最盛期の静岡。就職活動中の大学生・鈴木は、友人に誘われ気乗りしないまま、合コンに参加。
しかし、その席で、歯科助手のマユと運命的な出会いを果たす。
奥手で恋愛経験がなかった鈴木だが、マユと出会って変わっていく。
流行りのヘアスタイル、オシャレな洋服、マユに釣り合う男性になろうと自分を磨く鈴木だったが…。
<Side-B>
二人だけの甘い時間も束の間、就職した鈴木は東京本社へ転勤となり、静岡にマユを置いて上京することに。
それでも距離は二人の愛にとって障害にならないと、週末ごとに東京と静岡を行き来する鈴木。
しかし、東京本社の同僚・美弥子との出会いを経て、心が揺れ始める…。「Amazon _ イニシエーション・ラブ Blu-ray -映画」より引用
一言で言うと、前田敦子演じるマユがとにかく可愛すぎる。いや、前田敦子が可愛すぎる。
「イニシエーション・ラブ」テレビCM スタンダード篇のスクリーンショット
人って、時と場合によっては写真や映像に映る時、ちょっとブサイクに見えてしまうことがあると思うのだが、今作の前田敦子は常に120%の可愛さで映されている。
とにかく、常に、ずっと、究極的に可愛い。
「イニシエーション・ラブ」予告のスクリーンショット
今作はSide-AとSide-Bの2部構成で進行する特殊な物語なのだが、鈴木を惑わす高嶺の花的な存在のSide-Aの前田敦子の破壊力は、特にヤバい。
「え、あっちゃんってこんな可愛かったの???」
と思わず声に出してしまうレベルだった。
前田敦子の演技力の高さ
可愛いというのは、何も外見だけの話ではない。マユというキャラクター自身だ。それは、前田敦子の演技力の高さからきているのだと思う。
「イニシエーション・ラブ」テレビCM スタンダード篇のスクリーンショット
自然体というか、「演技してる」という感じがまったくなくて、「これは、もはやあっちゃん自身じゃないの?」と錯覚してしまうくらい、自然に普通にマユを演じている。
「演技がうまい」という感覚をぼくはあまりわからないし、演技や映画について詳しいわけではないのだが、今作の前田敦子を見た時、これが「演技がうまい」ということなのかもしれない、となんとなく思った。
ぼくがネットで目にする前田敦子は、ダウンタウンの浜ちゃんに似てるとか、なんとなくネガティブで叩かれている印象が強かったので、『イニシエーション・ラブ』で前田敦子を見た時、めちゃくちゃ衝撃的だった。
前田敦子にはまったぼくは、彼女が出演する『もらとりあむタマ子』や『苦役列車』『さよなら歌舞伎町』といった映画を立て続けにみた。
いずれも演じているキャラクター性は全然違うものの、どれも「これはもはやあっちゃん自身なのでは???」と思えてしまうくらい役にハマっていて、感情移入できたし、最高だった。
前田敦子と握手できなかった大学の思い出
思えば大学1年生の時、はじめてAKB48の握手会に行こうとしていたのが前田敦子だった。しかし、いつまでたっても配送されなくて、日本郵便に確認すると「届けた」の一点張りで、結局、握手会当日まで握手券入りのCDはぼくの手に届くことなく終わった。
後日、日本郵便が誤って隣の家に届けていたことが発覚したというクソなオチなのだが、『イニシエーション・ラブ』を見たあと、この件を急に思い出して日本郵便マザファッカーという気持ちになった・・・。今となっては、前田敦子と握手できる機会とかなさそう・・・。
話を戻して、前田敦子は女優として最高だという話。
その中でも、特に『イニシエーション・ラブ』の前田敦子が可愛すぎて、クリスマスイブイブの夜に改めて見ると、死ぬほど悶絶する。ただ可愛いだけじゃない、演技もふつうにうまいので、なおさら最高。
可愛さを感じるという意味では、今年の5〜6月くらいに放送されていたTVドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』の前田敦子は、前田敦子の可愛さも詰まっているし、セクシーなシーンも詰まっているので超おすすめ。
『イニシエーション・ラブ』は、物語も普通におもしろいので「前田敦子がそんなかわいいわけ……」「演技うまいとか嘘でしょ……」という方に、ぜひ見てもらいたい一作だ。
映画「キンプリ」の応援上映が最高に衝撃的だった件
とある平日、会社で『KING OF PRISM by PrettyRhythm』という映画が面白いらしいという話を聞いた。
1月は、とりわけ2010年のアニメ化発表から実に5年越しに公開された『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』が注目されがちで、ぼくも会社で聞くまでは、『KING OF PRISM』の存在を知らなかった。
映画のポスタービジュアルを見る感じ、「王国的な壮大なRPG的なや〜つか〜〜〜」という印象だった。
あんまり見る気もなかったのだが、1月17日(日)、ちょうど時間が空いたので、「面白いらしい、一応見てみるか……」というクソみたいな気持ちで、豊洲にある映画館まで足を運んだ……のだが、ぼくはここで、今までに体験したことのない、とても刺激的で幸せな経験をすることになった。
はてなブログ、そもそもブログを使うこと自体初めてなのだが、せっかくなので、ここではその体験を記しておきたい思う。
そして、ぜひ『KING OF PRISM』を映画館で見てほしい。「日常に刺激が足りない」「最近のアニメおもんない!」とか思ってる人は、とにかくめっちゃ面白いし、何より映画館での体験がかなり斬新なので、映画館に行ってほしい!
※追記:核心をつくネタバレは避けたつもりですが、多少はネタバレが含まれておりますので注意してください!
「KING OF PRISM by PrettyRhythm」劇場前売券「正装ver.」/みんなパンツ履いてないらしい
そもそも『KING OF PRISM』(キンプリ)とは?
『KING OF PRISM』、通称「キンプリ」は、「プリティーリズム」というメディアミックスシリーズのスピンオフにあたる劇場版作品らしい。
もともと「プリティーリズム」シリーズは、休日の午前中に放送されているような親子や少年少女たち向けのアニメーション。今回の「キンプリ」は、「プリティーリズム レインボーライブ」という作品が大きく関係している。
とりわけ、シリーズ全体で共通しているのは、「プリズムショー」というアイススケートを取り混ぜた女の子たちの競技で競い合い、「プリズムスタァ」を目指す女の子たちの物語が描かれてきたことだ。
ちなみにこの「キンプリ」の上映は、「応援上映」という形式で上映されており、ぼくもこの「応援上映」という形式の上映会をみた。
コスプレOK!声援OK!アフレコOK!
お客様みなさんで一緒に盛り上がるイベント上映です!
この上映回に限り、コールや応援など、本当のライブをご覧いただいているかのように盛り上がっていただいて構いません!
また「KING OF PRISM by PrettyRhythm」ではキャラクターのセリフが字幕で表示されるシーンがございます。
字幕シーンについてはキャラクターになりきって生アフレコをしていただくことも可能ですので、
皆さんで「プリズム☆アフレコ」をお楽しみください。イオンシネマより
果たして、スタッフがやりたいこととは、一体なんなのだろうか……。
アイドルのライブ会場と似た雰囲気
item.rakuten.co.jp
上映の10分ほど前に館内に行ってみると、中には女性7割、男性3割といった感じの客層。
年齢は女性は10代から20代前半、男性は30代〜40代っぽい方がいたりと、男性のほうが年齢層は高めだった。
観客のほとんどの方は、キングブレード(通称、キンブレ)と呼ばれるペンライトと、なぜか光る薔薇を手に持っていて、おまけになんだかちょっとザワザワした感じだった。
薔薇を光らせて見せ合いっこしている女子がいたり、はたまたカップルが光る薔薇でチャンバラをしていたりと、ぼくは「面白いらしい」という情報以外、「キンプリ」に関して何の情報や知識を持たないまま劇場に足を運んだので、この光景にはちょっとビックリしてしまった。
突然の「フゥ〜〜〜〜」事件
予告編が流れている間は、一般的な映画館と同じように、普通にみんな黙って見ていたので、映画が始まったらさすがにみんな黙るよな、とちょっと安心していた。
他の映画と変わらず、新作映画の予告編が流れ、カルピスを飲みながら眺めていたら、今度はSexy Zoneの中島健人が主演を務める映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』の予告編が流れた。
ヒロインの小松菜奈かわいいなぁと思いながら眺めていたら、そのうち、中島健人と千葉雄大がキスしそうな場面が流れ始めた。すると、突然左後方の席から、
左後方の男性 フゥ〜〜〜〜〜!!!!!!!
という悲鳴が聞こえた。
僕 !?
すると、それに呼応するかのように、あちこちから、
観客(女性)フゥ〜〜〜〜〜
観客(女性)フゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
観客(男性)フォォオオオオオオ〜〜〜〜〜〜
という悲鳴が、あちこちから聞こえ始めたのだ。
怖い……。なんの儀式がはじまるの……。一体何が起きているの……? と不安で不安でしょうがなかったのだが、もはやこのタイミングで彼女たちの前を通って劇場から逃げ出すことの方が怖かったので、とりあえずはそのまま見続けることにした……。
本編スタート! タカラトミーアーツウウウウ
こんな感じで、映像内のキャラクターを観客に見立てて、セリフが字幕で出てきたりもする
謎のふぅ〜〜という奇声で盛り上がった予告編が終わると、制作を手がける エイベックス・ピクチャーズ、 タカラトミーアーツ 、シンソフィアのロゴが順番に映し出される。
観客 エイベックスウウウウウウ❤️❤️❤️❤️❤️!!!
観客 タカラトミーアーツウウウ❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️!!!!
観客 シンソフィアアアアアア❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️!!!!
という感じで、ロゴがスクリーンに出ると、みんなとても大きな声で会社の名前を叫んで声援を送っていた。
基本的にアニメとかのコンテンツの運営は、ファンから文句を言われたりする対象だと思っていたのだけれども、まるで好きなアイドルを応援するかのように会社の名前を叫んで声援を送る姿には、とても驚いたし、同時に作品とファンがとても良い関係築けているんだろうと思った。
そしていざ、本編が始まり、イケメンのキャラクターが出てくると、
キャラクター ばんばんこ〜〜〜!
観客 ばんばんこ〜〜〜
最初の「突然のふぅ〜〜事件」からなんとなく察していたが、基本的にはこんな感じで、映画のキャラクターに声援やレスポンスを送って、応援することになる。
この時のぼくは、正直言って「よく声だすなぁ……。絶対俺じゃできないよ……。」と思っていた。
オープニングで突然全裸の少年がイキそうな顔でハグしだす
主人公の一条シンくん/オープニングでいきなり全裸になったりする面白い男の子
オープニングでアイドルたちのライブが始まると、観客たちは手に持っていたキンブレと薔薇を光らせ、キャラによってテーマカラーが異なるので、歌うキャラが変わると、光の速さでキンブレのボタンを「カチカチカチカチカチカチカチ」と連打して、色を変える。
本当にリアルなアイドルのライブ現場のような感じで、映像の中で歌って踊っているアイドルを応援するのだが、そのアイドルのライブが結構衝撃的だった。
突然、なぜか急に青い髪の少年が、今にもイキそうな表情を浮かべながら全裸になりはじめてハグしだすのだ。
!?!?!?!?!?!?
もう、あまりに意味わかんなすぎて思わず吹き出してしまった。ちょっとどういう文脈でアイドルのライブで少年が全裸になるのか理解が及ばなくて意味不明だったのだが、めちゃめちゃ笑った。
「やばい、これ笑ったりとかしたらファンに殺される……」と思ったのだが、意外にもファンも普通にみんな笑ってて、本編開始5分くらいで、爆笑しながら応援するというちょっと異様な光景が広がっていた。
君の苦手な食べ物はなんだい?
君の嫌いな食べ物はなんだい?
物語は、「プリズム」と呼ばれる人たち(アイドルみたいなもんだと思う)の世界で、めちゃめちゃ人気のある、イケメン3人組のユニット・Over The Rainbowの「プリズムショー」(プリズムのライブみたいなもん)を見た、突然全裸になり始めた青い髪の少年こと一条シンが、プリズム養成学校であるエーデルローズに入学するところから始まる。
シンは、プリズムの見習いみたいなもんなので、いわば僕のようなプリズムについて何も知らない視点から物語が展開するため、特に知識がなくても大筋の流れは理解できた。
オープニングが終わると、Over The Rainbowの結成秘話だったり、Over The Rainbow以外のプリズムたちが登場したり、その中でもちょいちょい笑いをぶち込んできて、観客は、相変わらずキャラへの声援やレスポンスを送る。
キャラクター 君の苦手な食べ物はなんだい?
左に座ってる女性 トマトォォォォォオオ!!!!!!!
僕 (ビクッ!? そんなにトマト嫌いなんだ……)
キャラクター なぁんだセロリか。
僕 (トマトちゃうやんけええええええ!!!!! なんでいきなりトマトって叫んだあああああ!!!!)
こんな感じ。いきなりトマトって叫ぶから、めっちゃびっくりしちゃった。
Over The Rainbowのメンバーは神浜コウジ・速水ヒロ・仁科カヅキという3人で構成されているのだが、隣にいたファンの方によると、おそらく一番人気はヒロ、次いでコウジらしいのだが、たしかにこの2人はめっちゃイケメン。
でも、仁科カヅキという灰色の髪の毛の少年だけ、イナズマイレブンに出てきそうなタッチで描かれていて、めっちゃダサいのがツボだった。
仁科カヅキくん
唐突に始まるバトル、そしてEZ DO DANCE
アスリート系のヤンキー
ちょいちょい笑わされながら微笑ましいプリズムたちの学園生活を眺めていると、場面はヤンキーみたいなモブキャラにOver The Rainbowの仁科カヅキが喧嘩を売られるシーンへと移る。
ストリート系とアスリート系の決着をつけようぜ! みたいな流れで、そもそもそんな概念あったのかという驚きは置いといて、なんか急に喧嘩が始まりそうになった。
へぇ〜こういう喧嘩とかもあるのねって思って見ていたら、喧嘩というより、なんかバトルを仕掛けてるっぽくて、突然、小室哲哉による往年の名曲であり、TRFの代表曲「EZ DO DANCE」が流れ始めた。
!?
「EZ DO DANCE」が流れると、2人のキャラクターは、パッツンパッツンの片方の肩が露出した謎衣装に変身。
仁科カヅキ I can here my voice 今始まる〜〜♪
お前が歌うんかい!!! とつっこみたくなったがそこは抑えて、低い声でモブキャラと仁科カヅキが歌って踊り始める。
しばらく歌って踊って姿を放心状態で真顔で見ていると、突如、
エクステンレビテーション!!!!!
バーニングソードブレイカアアアアア!!!!!!
!?!?!?!?!?!?
と必殺技みたいなのを叫びながら、めっちゃでかいドラゴンがでてきたり、めっちゃでかい剣を振りかざして攻撃したりしだした! 完全に意味不明だった。
攻撃されると、「うわああああああ」と腕につけた時計みたいな装置のライフポイントが減る。
ストリート系とアスリート系の決着つける系のバトルと同時進行で、バトルしていたシンとコウジのバトルでも、
ハニィィィィィキッスゥゥゥゥゥ❤️❤️❤️❤️
全裸になったシンが、今度は大量に出てきた!!!
キュンキュンしますぅぅ〜〜〜
ファッ!?!?!?
おかしい……。さっきまでアイドルたちの学園生活みたいなのを見ていたはず……。だが、なんだこの胸が高まる感じは……。
僕 フォッーーーー!!!
僕 フォオオオオオ!!!! きみだけを見ていりゅうううう!!!
僕 I,ve got feeling 突き抜けてくッ! 街が目、醒ますころ〜〜〜
気づけば僕は、プリズムたちが真面目にやっているけれども意味不明な言動に、みんなで笑わされ、癒されている、この幸せな空間に、知らず知らずのうちに魅了されていたようだった。
突如始まった謎のバトルシーンは、アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』を見ているかのような「おれのターン、ドロー!」「滅びのバーストストリーム!!!!」と叫んでいた小学校の頃の感覚を思い出させてくれ、それが、その意味わかんなさにブーストをかけ、僕を完全に突き抜けさせてくれた。
これ、一見イケメン同士がイチャイチャする女性向けの作品にようにも見えてしまうのだが、このバトルシーンとかは完全に少年心をくすぐる演出で、僕のテンションは、完全に突き抜けた。
声を出すってこんな気持ちええんや……。と両腕をあげて、一緒に叫んでいた。
シンくん、かわいすぎかよ……
そしてむかえるクライマックス。詳しいことは言えないが、最後はプリズムショーで幕を閉じ、最初に見たプリズムショーと最後に見たプリズムショーでは、まるで見え方が違っていた。
プリズムが輝いていた、めっちゃかっこよかった、めっちゃかわいかった、見よう見まねでワンテンポ遅れながら無我夢中で一緒に声援を送っていた。
一言で言うならば、シンくん、まじかわいすぎかよ……。
こうして終わった映画『KING OF PRISM by PrettyRhythm』。
まだまだ続きがある感じの終わり方で、後編の制作も予定しているらしい。
最後のエンディング「ドラマチックLOVE」もまた良い歌で、
おーおおーーおおー
ドラマチックに〜
ハートひらり落ちてくる〜〜〜
と思わず一緒に歌ってしまった。
心のときめきを、多くの人に知ってもらいたくて
主人公の一条シンは、はじめてOver The Rainbowのプリズムショーを見たときに感じた、心のときめきを、たくさんの人に知ったもらうためにプリズムの世界に入ってきた。
ぼくもまさにそうだ。シンくんのプリズムショーで感じた、胸がキュンキュンしたときめきやきらめき、そしてこの映画館で感じた刺激的な空間を多くの人に知ってもらいたくて、このブログを書いたのだ。
もし、退屈な日常にうんざりしている人がいれば、ぜひ『KING OF PRISM』を見てほしい。プリズムたち、そして応援上映という空間が、きっとあなたに、今まで感じたことのない意味のわからない刺激をくれるだろう。
ただ、映画を見るんじゃない、紛れもなく、プリズムショーなんだ。
僕も次は、キンブレと光るバラを持って劇場に向かいたいと思う。